徳島の栄養士を支えた縁の下の力持ち 〜 坂東 賢一 〜

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徳島県でフリーランスの栄養士としてスポーツ栄養を広め、"食べ方"と"シセイ"を整えています。詳しくは南部真也個人ブログにお越しください。

 

こんにちは、南部です。TIMEを発足してから今までに経験できなかったことを色々と体験することができました。ふと思い返した時、ある人の支えが活動の大きな支えになっていたと気づきました。

 

TIMEは2016年のイベントを皮切りに大きく動き出すことができました。実は、このように大きく動き出したキッカケになる人なんです。月並みな言葉ですが、この人と出会ったからこそ今の活動に繋がっていると感じています。

 

徳島と言う地方であるにもかかわらず、これだけ栄養士としての活動を続けられたのもです。行動力に特化したぼくを支えながら、人と人をつなげて活動の礎を気づいてくれた人がいたからです。

 

時に厳しく、常にぼくの2、3歩先を見て考えてくれる先輩です!

 

 

 

その名も坂東 賢一(ばんどう けんいち)さん!

 

坂東賢一

 

プロフィールや活動実績はコチラ

 

何を隠そうフリーランスの管理栄養士としての徳島で活躍していた先輩です。フリーランスで活動する男性の管理栄養士が圧倒的に少ない中、なぜか徳島にいたんです。

 

主に講演や保護者、職員に向けた食育の研修、施設の食事メニュー監修などを行なっています。

 

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坂東さんとのファーストコンタクト

 

そんな坂東さんに初めてお会いしたのは2015年の冬、そんなすごい人がいると後輩伝いで知りました。知ってしまってからにはとにかく行動、早速facebookで連絡しました。忙しい中、無理を聞いてもらい、会うことにこぎつけました。

 

とある居酒屋でお話を聞かせてもらいました。

 

第一印象は「落ち着いた、今風のイケメンかなぁ」くらいでした。

 

これくらいでしか人を見れなかった自分は浅はかでしたね。。。

 

徳島にこんな熱い栄養士がいることにびっくりでした!!

 

当時のぼくは「フリーランスとして働きたい」と言う想いと情熱だけで何にも見えてなかったです。しかし、坂東さんは自分が組織としての枠組みを外してやって来たことや人との繋がりの大切を教えてくれました。

 

当時26歳だったぼくの生意気な発言にも終始、耳を傾けてくれた。そんな度量の大きな人でした。今思えば失礼な発言が多く、申し訳ないです。

 

そんな中でも「TIMEとして栄養士の未来を切り開いていきたい!」と言う想いに共感してもらい、TIMEにもメンバーとして参加してもらえるようになりました。

 

そこから、勢いで立ち上げたようなTIMEが本格的に動き出すきっかけとなりました。本当に多くの人を繋いでくれ、コミュニケーションの取り方などを教えてもらいました。

 

ここまでは出会いの背景です。次に坂東さんのことを深く探っていきます。

 

 

坂東さんにとっての食育の答え

 

いろんな職場、栄養士としての取り組み、アメリカへ3回も渡り栄養学を学んだ経験から導き出された坂東さんの答えがあります。

 

食育の答えは人を幸せにすること

 

それには自分を含めた全ての人に当てはまり、人と人とのコミュニケーションによって出来上がるものです。そこには感謝の気持ちも入っています。

 

坂東さんは現在、保育園、こども園、学童などで幼少期から食育を通し、人格形成の基礎とするための普及活動に力を入れています。

 

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「なぜ、こんな答えが出たのか??」

 

気になったので聞いてみました。

 

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坂東さんの過去の経験が食育の答えを生んだ

 

坂東さんは最初スポーツ栄養という分野で管理栄養士を目指していました。しかし、栄養教諭や病院、個人コンサルで食事のサポートをする中、大切なことに気づいていきました。

 

当時、食事のカウンセリングをする際に、三大疾病(ガン、脳卒中、心筋梗塞)60〜70才代のおじいちゃん、おばあちゃんが辛そうにする姿をみて来ました。

 

「食事を整えれば、ある程度は回復が見込める」と坂東さんは知識的にもわかっていました。しかし、”食事を改善する”となると、その人が長いあいだ食べて来たものを変えることになります。これって実は、本人にも周りで支える家族にも負担になることになっていたんです。

 

「なんで、患者さんはここまで苦しまないとあかんの??」「食べ物を選ぶことって難しすぎるんか??」

 

どうにかしたいと思って書物を読みあさったり、県外のセミナーにも参加したりして自分なりに知識を獲得していきました。

 

しかし、知識が入れば、入るほど。患者さんのことを思えば思うほど、一方的な知識の押し売りになっていく感覚が坂東さんにもありました。

 

栄養の知識で解決できるはずなのに、「なぜこんなにも伝わらない??」自分の中でも腑に落ちません。

 

そんなことを考える日々を過ごすうちに、ふと昔のことを思い出しました。

 

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ガンを克服することができた大好きなおじいちゃんの姿

 

坂東さんのおじいちゃんはガンを発症しました。医者から余命3年の宣告を受け他にもかかわらず、5年以上生きることができました。

 

坂東さんは小さいころから無類のおじいちゃんっ子でした。両親が共働きのため家に帰っても仕事が終わるまでは会えません。そんな環境でも学校から家に帰ると、いつもおじいちゃんが待ってくれていました。

 

お姉さん、弟さんもいましたが、坂東さんが一番おじいちゃんと一緒にいました。兄弟でおじいちゃんと一緒に寝ていたのは坂東さんだけと言うほどです!

 

そんなおじいちゃんが経営している焼肉屋で商品出しや皿洗いのお手伝いを自らすすんでするくらいおじいちゃんが大好きでした。

 

自然死で寿命を全うできたおじいちゃん

 

坂東さんが23才のころ、おじちゃんの体調も安定していた時にやってきた突然のお別れです。余命3年の宣告を受けてから5年が経過した時でした。

 

生前、坂東さんが最後におじいちゃんを見た姿は “寝る前にトイレに行っている姿” でした。その後はごく自然に布団に入り、明け方おばあちゃんの横で静かに息を引き取りました。

 

その時は、悲しみを感じるとともに「人間の命とはこんなに儚いものなのか?」とも感じていました。

 

しかし、お葬式の時に親戚や参列者の方々に生前最後の様子を伝えると、「良かった!苦しまずに逝けたんやなぁ」「寿命を全うできて幸せやな」などの言葉が返って来ました。

 

坂東さんは “人の死は悲しいもの” だと思っていました。しかし、寿命を全うして自然に天国に逝けることは “幸せの一つの形” だと心に強く残りました。

 

思い出を振り返り、現状をみてみます。

 

「今、食事の相談をしに来ている患者さんはどうだ??自分のおじいちゃんとは正反対じゃないか!!」

 

実際に現在の栄養学ではある特定の食品を食べれば「病気が治る」とは言いづらいです。しかし悪化させないためにカロリー、塩分などの制限をかけるのが基本的な考えとなっています。

 

そんな中でも、自分のおじいちゃんの様に寿命を全うして天国に逝ける人を増やすために自分ができることは「食事のケア」

 

自分のできることを、より進めるためには「知識だけの普及ではなく、食の基礎ができ始める幼少期のころから食環境を整えること」だと気づきました。

 

と言うのも、食事を選ぶ基準や自分にあった食材・食事を理解するには小さい頃の食事が大きな影響を与えます。

 

偏った食生活で病気になる前に、「自分の体に合った物を食べる」

 

簡単な例としては、思いっきりスポーツをした時のことを思い出してください。誰もが子どもの頃には運動会やマラソン大会で思いっきり走った経験があるでしょう。その時に一番初めに体が求めているのは何でしょうか??

 

そう、「水」です!

 

この感覚、自分の体が「今」一番欲しているものが感覚的に分かるようになると言うことです。そのためにも小さいことの食事経験が重要なんです。

 

こんな人を増やすために、子どもたちに焦点を合わせて、いろんな食べ物に触れ合い、食の選択肢を増やすこと、これが坂東さんの食育の答え「人を幸せにする」につながっています。

 

小さいうちに根付いた食の記憶で、生涯に渡り健康な体・豊かな心を作ることができます。

 

こう言い切れるのも坂東さんの思い出に残る、おじいちゃんの生き様や一緒に食べた食事が根底にあるんでしょうね。

 

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坂東さんが持つ今後のビジョン

 

“100人の大衆に語りかけるよりも100人育てられる10人を育てたい。”

 

この考えのもとに自身の経験や食にかける想いを色んな人に伝えています。その先には、周りの人々が食で悩むことなく、自分に合ったものを自ら意識して食べることができる世の中を目指していきます。

 

そのためにも、指導者の立場にあたる人たち(保護者、先生など)への研修に力を入れつつ、学生への呼びかけも同時に行っています。

 

坂東さんは、今までお世話になって来た人への恩返しとともに自分にできる社会貢献の一つの形として未来に残していく食育の考えを広めていきます。

 

食育の答えは人を幸せにすること

 

「情報が氾濫する世の中に一本の軸となる考え方がみなさんの健康に繋がりますように」との想いを聞かさせてもらいました。

 

インタビュー後の感想(南部)

 

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以上、徳島で活躍する栄養士の坂東 賢一さんを紹介しました。おじいちゃんとの思い出が原動力になり、食育への糧になっているストーリーを聞くと感慨深いものがありました

 

色んな経験をして来た中でも、坂東さんの根底にあるのは美しい思い出なんでしょう。ただ単に食の知識を広めることが重要でないことに気づかせてもらいました。

 

坂東さんの食育の答え「食育は人を幸せにすること」この中にも「人と人との繋がり」と「感謝の気持ち」が込められているように感じます。

 

今後の坂東さんの活躍に期待大です!最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

坂東さんに対する依頼・お問い合わせはこちらのフォームからお気軽にご連絡ください。

 

”ともにQOLの向上”

執筆者:南部真也

 

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