にんにくチューブは開封後いつまで?エスビー食品とハウス食品で3倍以上ちがいました

冷蔵庫のドアポケットに刺さっている、にんにくのチューブ。

いつ開けたか、思い出せますか?

チューブの薬味は少しずつしか使わないので開封日を覚えている人のほうが少ないと思います。おまけにパッケージに印字されているのは、ずいぶん先の日付です。にんにくチューブの賞味期間は、エスビー食品もハウス食品も13か月と公開しています。

ただしその13か月は開ける前の数字です。開けたあとの目安は各社の公式Q&Aに別に出ていて、こちらは桁がひとつ違います。

そのQ&Aを読んで並べました。結論から言うと開封後の目安は薬味の種類によって違います。そして「にんにく」だけは大手2社で3倍以上ちがいました。

目次

先に答えを書きます(ここから先は開封後の話です)

エスビー食品とハウス食品の開封後の目安を並べます。どちらも公式サイトに表で公開しています。パッケージに印字された賞味期限とは別の数字です。

薬味エスビー食品(開封後)ハウス食品(開封後)
わさび3〜4か月3か月
からし3〜4か月3か月
にんにく3〜4か月1か月
しょうが1か月1か月
大根おろし1か月1か月
柚子こしょう(記載なし)1か月
明太子・たらこペースト(記載なし)2週間以内
チューブ薬味の開封後の目安をエスビー食品とハウス食品で比較した図。わさびとからしは3〜4か月と3か月でほぼ一致、しょうがと大根おろしは両社とも1か月で一致、にんにくだけがエスビー3〜4か月とハウス1か月で3倍以上ちがう

そろっているところ。 わさび・からしは長め(3か月前後)、しょうが・大根おろしは短め(1か月)。ここは2社で一致しています。

割れているところ。 にんにくだけがエスビー3〜4か月に対してハウス1か月。同じおろしにんにくのチューブで3倍以上の開きがあります。

そして開封後は冷蔵庫、は全社一致です。ここに例外はありませんでした。

なぜにんにくだけ割れるのか

両社の表の作り方を見ると理由の見当がつきます。にんにくをどのグループに入れているかが違うのです。

エスビー食品は、チューブの和風調味料をこう分けています。

しょうが・きざみ山わさび・大根おろし キャップをしっかり閉じ、1ヶ月を目安にお早めにお使いください。

わさび・からし・にんにく・梅肉等 キャップをしっかり閉じ、3~4ヶ月を目安にお早めにお使いください。

エスビーはにんにくを「わさび・からし」と同じ長いグループに入れています。

ハウス食品の分け方はこうです。

わさび・からし 3ヶ月

その他の「ねりスパイス」:しょうが・にんにく・柚子こしょう・もみじおろし・つぶ入りマスタード・ホースラディッシュ・しそ梅・大根おろし・きざみ青じそ等 1ヶ月

ハウスはにんにくを「しょうが」と同じ短いグループに入れています。

わさび・からしが長いことも、しょうがが短いことも2社で一致しているので、分かれ目はにんにくをどちら側と見るかだけです。なぜそう分けたのかは両社とも書いていないので、ここでは推測しません。

にんにくの分類が2社でちがう図。エスビー食品はにんにくをわさび・からしと同じ3〜4か月のグループに、ハウス食品はしょうがと同じ1か月のグループに入れている

実用上どうするか。手元のチューブを作った会社の案内に従うのがどちらの理屈にも反しない方法です。メーカーがわからなくなったときは短いほう(1か月)で考えるのが安全側になります。

開封後は冷蔵庫。ここは例外なし

各社の書き方を並べます。

  • エスビー食品「開封後は、キャップをきちんと閉めて冷蔵庫で保管してください」。
  • ハウス食品「開封後は、キャップをしっかり閉めて、冷蔵庫で保存し、なるべく早くお使いください」。
  • 桃屋「開封後は必ず冷蔵庫(10℃以下)に入れて保存してください」。
  • カメヤ食品「※開封後はどれも要冷蔵となっております」。

わさび専門メーカーのカメヤ食品は常温で売っている商品と冷蔵で売っている商品の両方を扱っていますが、開封後はどちらも冷蔵だと明記しています。

未開封なら常温でよい商品もあります。エスビー食品は「開封前は、常温で保管してください」と書いていますし、カメヤ食品も常温品について「開封しなければ常温で保存できるので、もしもの時のストックとして常備しておくことができます」と説明しています。

買ってきて棚に置いたままにしていた未開封のチューブは、慌てなくて大丈夫です。問題になるのは開けたあとです。

未開封は両社13か月。割れているのは開封後だけ

にんにくチューブの未開封の期間は、実は2社でそろっています。エスビー食品の「本生 生にんにく」は「賞味期間(開封前) 13ヶ月」、ハウス食品の「43g おろし生にんにく」は「賞味期間 製造後1年1ヵ月(未開封)」。1年1ヵ月は13か月なので同じ数字です。

つまり2社が割れているのは開封後だけで、開ける前の設計は一致しています。

なお13か月は製造してからの長さなので、買った時点で残っているのはそれより短くなります。いずれにせよこの日付は未開封の数字です。ユウキ食品がはっきり書いています。

記載の賞味期限日は、開封品には適用されません。

農林水産省の定義でも賞味期限は「袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「おいしく食べられる期限」のこと」です。

13か月の賞味期間と、開封後1〜4か月の目安。この2つは別のもので開けた時点で後者に切り替わります。

ユウキ食品は、商品カテゴリごとの目安も出しています。

液状・ペースト状調味料類は冷蔵保存で1、2ヶ月

緑色になったにんにくは食べられます

にんにくチューブの変色はよく検索されている悩みです。エスビー食品が答えています。

生のにんにくは、すりおろすなどの刺激により、にんにくに含まれる成分が影響し、青緑色に変化することがあります。

そして安全性についても明記しています。

チューブやビン入りのおろしにんにくの原料には生のにんにくを使用している為、同じように変色する事がありますが、安全性に問題はありません。

すりおろしたときの刺激で起きる変化で傷んだサインではありません。 生のにんにくをすりおろして置いておくと青くなるのと同じ現象がチューブの中でも起きるということです。

このサイトで扱ってきた味噌の色が濃くなる話納豆の白いつぶつぶと同じで、変化=劣化とは限らないという例がここにもあります。

判断は日数だけに頼らない

目安の日数を過ぎたかどうかだけで決めないという点も各社が書いています。

桃屋は保存の条件が人によって違うことに触れています。

開封後の消費目安は冷蔵庫の使用頻度による温度状況・空気の状況等の環境によって異なります。

そして異常があったときの対応もはっきりしています。

カビ・異臭等の異常が発生したら廃棄をお願い致します。

ユウキ食品も同じ趣旨です。

以上の期間内でも開封時の風味と相違を感じた際には、ご使用をお控えください。

目安の中でもにおいや風味がおかしければ使わない。 日数はあくまで目安で最後は状態で判断することになります。

桃屋は使い方についても書いていてこれは見落としやすい点です。

開封後は一般の惣菜と同様、清潔な箸・スプーン等を用い、早めにお召し上がりください。

チューブは直接しぼり出すので箸は使いませんが、口の部分が食材に触れると同じことが起きます。鍋の上でしぼると、蒸気や食材が口についたまま冷蔵庫に戻ることになります。

まとめ

チューブ薬味の保存のまとめ。開封後は冷蔵で全社一致、目安は薬味の種類で違いわさび・からしは3か月前後でしょうが・大根おろしは1か月、にんにくだけ2社で3倍以上ちがう、パッケージの日付は両社13か月だがこれは未開封の数字、緑色になるのは正常、日数内でも異臭やカビがあれば使わない
  • 開封後は冷蔵庫。全社一致で例外なし。未開封なら常温でよい商品もある
  • 目安は薬味の種類で違う。 わさび・からしは3か月前後、しょうが・大根おろしは1か月
  • にんにくだけ2社で割れている。 エスビー3〜4か月、ハウス1か月。メーカーがわからなければ短いほうで考える
  • パッケージの日付は未開封の数字。 にんにくは両社とも13か月(製造から)。開けたら1〜4か月の目安に切り替わる
  • 緑色に変わるのは、すりおろしの刺激による変化(エスビー食品)。安全性に問題はないと明記されている
  • 日数内でもカビ・異臭があれば使わない(桃屋・ユウキ食品)

冷蔵庫のドアポケットのチューブは、いつ開けたかよりどの薬味かどこの会社かで目安が変わります。それがこの記事の答えです。

食材別の保存と期限の答えは保存・賞味期限まとめに、開けたあとどこに置くかで答えが割れた例はマヨネーズの記事にまとめています。

にんにくなどの調味料は味の土台になったり、味変に使えたりと重宝する人は多いと思います。ただ、ワンポイントでしかしか使わない場合は冷蔵庫に放置する時間が長くなると思います。

そんな時に開封後にはどれくらいの期間で使い切ればよいかの判断に役に立てたら幸いです。


体調に不安がある方、持病のある方、妊娠中・授乳中の方、お子さんについては、このサイトのような一般的な情報だけで判断せず、かかりつけの医師や管理栄養士にご相談ください。この記事は各社の公開資料の整理であって、個別の指導ではありません。商品の仕様はリニューアルで変わることがあります。手元の商品の表示を優先してください。

出典

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この記事を書いた人

なびのアバター なび 管理栄養士

管理栄養士。栄養相談や特定保健指導の現場で、生活の事情を聞かれないまま数字だけで判断される場面を何度も見てきました。「がんばらずに、ちゃんと食べる」を基準に、コンビニでも選べる目安と、続けられる形を書いています。断定的な効果はうたわず、数字は必ず出典を添えます。記事の根拠や編集方針は運営者情報のページにまとめています。

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