食材の保存と賞味期限まとめ。「この白いもの、食べていい?」に食材別で答えます

冷蔵庫の奥から出てきた食材。

色が変わっている。白いものが付いている。期限が過ぎている。

これ まだ使えるのか。

このサイトでは食材ごとにメーカーの公式Q&Aや公的機関の資料を読んでこの問いに答えてきました。1社の数字を鵜呑みにせず複数社を並べて 揃っているところと割れているところを分けて書いています。

記事も増えてきたので食材ごとの答えの要点と記事へのリンクをまとめました。

目次

先に 全食材に共通すること

どの記事でも繰り返し出てくる3つです。

1. 賞味期限は「未開封」の数字です

農林水産省の定義では賞味期限は「袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合」の「おいしく食べられる期限」です。開けた瞬間からパッケージの日付は目安として使えなくなります。

2. 開封後の目安は会社によって違います

塩麹は5社中2社、味噌は6社中3社しか日数を出していません。甘酒は4社が出していますが1〜2日から2週間まで開いています。豆腐にいたっては、調べた4社で日数を書いている会社が1社もありませんでした。出している会社どうしでも「1か月」と「賞味期限まで」のように割れています。ネットの「◯か月」は別の会社の話かもしれません。手元の商品の案内を見るのがどの記事でも結論です。

3. カビは取り除いても加熱しても安全とは言えません

農林水産省は「かび毒の中には比較的熱に強く、通常の加工・調理では十分に減少しないものもあります」「一度かび毒に汚染されてしまうと、食品からかび毒を取り除くことは困難」と説明しています。「煮るから平気」は通用しません。

食材の保存で共通する3つの原則。賞味期限は未開封の数字、開封後の目安は会社で違う、カビは加熱しても安全とは言えない

食材別の答え

味噌

開封後の目安は6社で3通り。 1か月(フンドーキン)、2〜3か月(イチビキ)、衛生的に保存している場合は賞味期限まで(マルコメ)、記載なし(3社)。色が濃くなるのはメイラード反応で品質に問題なし は各社一致。表面の白い膜は産膜酵母(取り除く) 中の白い粒はチロシン(そのまま食べてよい)。冷凍庫でも凍りません。

味噌の賞味期限は?開封後の目安を6社の公式Q&Aで調べたら「1か月」から「期限まで」に割れていた

塩麹

開封後の目安は5社中2社だけが日数を明示。 どちらも1〜2か月。茶色くなるのはメイラード反応で問題なし。食塩相当量は商品で1.6倍の差。

塩麹の賞味期限は?市販5社を調べたら開封後の目安がバラバラでした

米麹

生米麹は冷蔵で1〜2週間 乾燥米麹は常温で1〜2か月。 冷蔵・冷凍で延びます。

米麹の賞味期限は?切れても食べられる?捨てるべき?

米こうじとは?特徴と使い方・選び方

米麹の栄養と酵素のはたらき

納豆

保存は冷蔵10℃以下で一致。 納豆菌が生きていて10℃を超えると発酵が進みます。白いつぶつぶはチロシン(アミノ酸)で害はない。冷凍はできるが期限は延びない。賞味期限切れへの答えは会社で割れていて「害はない」と言い切るのは1社だけ。

納豆の賞味期限切れ、いつまで食べられる?メーカー5社の答えと「白いつぶつぶ」の正体

卵の賞味期限は「生で食べていい期限」です。 法令上そう決まっています。過ぎたら加熱(卵黄も白身もかたくなるまで)。数字は冷蔵10℃以下が前提。洗わない。2歳以下・高齢者・妊婦・免疫が低下している人は生卵を避ける。

卵の賞味期限切れは何日まで?「生で食べていい期限」という意味を知ると、答えが変わります

カビは洗っても食べない。虫は毒はないが勧めるかは割れている。 米に賞味期限の表示はなく 常温の目安は夏3週間・冬2〜3か月。台所は向いていない。袋のまま置かない。食べきれない分は密封して野菜室へ(3か月)。

米にカビ。洗えば大丈夫?虫がわいたら?公的機関と精米会社の答えを並べたら、カビと虫で扱いが違いました

甘酒

開封後は冷蔵庫 は4社一致。日数は1〜2日から2週間で会社ごとに違う。 酸っぱくなっていたら日数内でも飲まない。未開封で色が濃くなるのは味噌と同じで腐敗ではない。酒粕タイプはアルコール1%未満 米麹タイプは0%。

甘酒の賞味期限と開封後の日持ちは?メーカー4社の答えが「1〜2日」から「2週間」まで開いていました

醤油

答えは容器で変わる。 ペットボトルや瓶は冷蔵で1か月(4社)、二重構造の密封ボトルは常温で90〜120日。密封ボトルを冷蔵庫に入れると結露や圧力変化で噴き出すことがある(2社が注意)。白い膜は産膜酵母で害はないがこして加熱。期限切れは体に害はないが味は落ちる、で6社一致。

醤油は冷蔵庫に入れる?入れない?メーカー6社を調べたら容器で答えが逆になりました

マヨネーズ

開封後は冷蔵で1か月、が4社一致。 割れているのは冷蔵庫のどこに置くかで、キユーピーはドアポケット、味の素は野菜室。0℃以下で分離すると元に戻らない。料理に使ったら日持ちの前提は消える。

マヨネーズは冷蔵庫のどこに置く?キユーピーと味の素で答えが逆でした

豆腐

パックの日付が「消費期限」のことがある。 消費期限は安全に食べられる期限で、他の食材の結論は当てはまらない。開封後の日数を公式に書いている会社は調べた4社で0社。パックの水は期限内なら飲める。

豆腐の日付は「消費期限」かもしれません。開封後の日数を4社で調べたら、誰も書いていませんでした

「白いもの」早見表

食材ごとに白いものの正体が違います。検索されることが多いので1か所にまとめました。

食材白いもの正体扱い
味噌表面の薄い膜産膜酵母(酵母の一種)無害だが風味が落ちる。取り除く
味噌中の白い粒チロシン(アミノ酸の結晶)無害。そのまま食べてよい
納豆表面を覆う綿状納豆菌の菌膜正常に発酵した状態。そのまま
納豆混ぜても溶けない粒チロシン(アミノ酸の結晶)無害だがジャリジャリ。そのまま
塩麹(液体)白い濁り・沈殿こうじの成分振ってから使う
卵白の白い濁り炭酸ガス(新鮮な証拠)問題なし
黒っぽい・緑・黄色の変色カビの可能性洗っても食べない
食材別の白いものの正体の早見表。味噌と納豆の白い粒はチロシンで無害、味噌の表面の膜は産膜酵母で取り除く、納豆の表面の綿は菌膜で正常、卵白の濁りは新鮮な証拠、米の変色はカビの可能性で食べない

味噌と納豆の白い粒は同じ「チロシン」です。大豆のたんぱく質が分解されてできるアミノ酸が水に溶けにくいので結晶になる。どちらの記事でもメーカーは「害はない」と説明しています。

この先 書く予定のもの

醤油麹、酒粕、玄米、はちみつ。いずれも検索されている語を実測したうえで同じ方法(複数社の公式資料を読んで揃っているところと割れているところを分ける)で書きます。

このまとめの書き方について

各記事は次のルールで書いています。

  • 読んでいない資料を出典にしない。 本文の引用は取得した原文と機械的に突合しています
  • 1社の数字を一般化しない。 複数社を並べ 割れていたら割れていると書きます
  • 効能は書かない。 体への効果を約束する言い回しはメーカーの資料にあっても引きません
  • 判断は読者に返す。 メーカーの答えが割れているものをこちらで一本化しません

詳しくは運営者情報・編集方針をご覧ください。


体調に不安がある方、持病のある方、妊娠中・授乳中の方、お子さんについては、このサイトのような一般的な情報だけで判断せず、かかりつけの医師や管理栄養士にご相談ください。各記事は一般的な情報の整理であって、個別の指導ではありません。

出典

このページは各記事の要点をまとめたものです。個別の出典は、それぞれの記事の出典欄をご覧ください。

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この記事を書いた人

なびのアバター なび 管理栄養士

管理栄養士。栄養相談や特定保健指導の現場で、生活の事情を聞かれないまま数字だけで判断される場面を何度も見てきました。「がんばらずに、ちゃんと食べる」を基準に、コンビニでも選べる目安と、続けられる形を書いています。断定的な効果はうたわず、数字は必ず出典を添えます。記事の根拠や編集方針は運営者情報のページにまとめています。

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