甘酒の賞味期限と開封後の日持ちは?メーカー4社の答えが「1〜2日」から「2週間」まで開いていました

甘酒を開けて飲みきれずに冷蔵庫へ。

数日後に出してみて これまだ飲めるのか? と手が止まる。

ネットには「開封後は1週間」「3日」「10日」と いろいろな数字があります。どれを信じればいいのか。

メーカーの公式Q&Aを読んで並べました。結論から言うと開封後の目安は会社ごとに違います。いちばん短いのは「1〜2日」といちばん長いのは「2週間」では上限どうしで比べても7倍の開きがありました。 ネットの「◯日」は別の会社の商品の話かもしれません。

この記事では何が一致していてどこが割れているかを分けて書きます。

目次

大前提で 賞味期限は「未開封」の数字です

農林水産省の定義では、賞味期限は「おいしく食べられる期限」のことです。これは袋や容器を開けないまま、書かれた保存方法で保存していた場合の話です。

開けた時点でパッケージの日付は目安として使えなくなります。マルコメとますやみそは、開封後の目安日数を案内する際に「賞味期限にかかわらず」とはっきり書いています。日数は次の章で並べます。

開封後の目安は4社で「1〜2日」から「2週間」

公式サイトに日数を明記していた4社を並べます。

会社(商品)開封後の目安未開封の保存
ますやみそ(PET500mlストレート甘酒)1〜2日常温可(冷蔵を勧める)
マルコメ(プラス糀 糀甘酒)2〜3日常温可(冷蔵10℃以下を勧める)
遠藤酒造場(造り酒屋の甘酒)1週間〜10日常温(日に当てない)
古町糀製造所(糀ドリンク)2週間常温
甘酒の開封後の目安を4社で比較した図。ますやみそ1〜2日、マルコメ2〜3日、遠藤酒造場1週間〜10日、古町糀製造所2週間で、全社が開封後は冷蔵庫

原文はこうです。

  • ますやみそ「開封後は必ず冷蔵庫で保管し、1~2日を目安にお飲みください」
  • マルコメ「開封後は必ず冷蔵庫(10℃以下)に保存し、賞味期限にかかわらず、2~3日を目安に飲んでください」
  • 遠藤酒造場「開封後は冷蔵庫に立てて保管し、1週間〜10日以内にお召し上がりください」
  • 古町糀製造所「開封後は冷蔵庫で保管して、2週間を目途に飲み切ってください」

一致しているのは「開封後は冷蔵庫」です。4社とも例外なくそう書いています。

割れているのは日数で1〜2日から2週間まで。なぜこれほど違うのかは各社とも理由を書いていないのでここでは推測しません。容器(ペットボトル・瓶・紙パック)や殺菌の仕方 原料が違うので同じ「甘酒」でも別の商品として扱うのが無難です。

手元の商品の案内を見てそれに従う。これがどの会社の答えにも反しない唯一の方法です。

なお森永製菓・大関・八海山・白鶴は調べた範囲の公式ページに開封後の日数を書いていませんでした。「記載がない」ことは「日持ちする」という意味ではありません。

酸っぱくなっていたら飲まない

ますやみそのQ&Aには、開封後に酸っぱい味がするという相談が寄せられています。答えは「酸味が感じられた場合は飲まれないようにお願いします」

遠藤酒造場は理由の側から書いています。「保存料を一切使用していないため、開封して空気に触れるとカビが繁殖しやすくなります」

日数の目安の中であっても酸味やカビがあれば飲まない。目安は日数だけではありません。

未開封でも「色が濃くなる」

未開封なら常温で置けるというのは各社一致です。ただし2社が色の変化に触れています。

  • マルコメ「温度が高くなると色が濃くなり風味に変化が出る可能性があります」
  • ますやみそ「保管中には味噌と同じ様に色が濃くなりますので、未開封でも冷蔵保管をお勧めします」

色が濃くなる現象は味噌の記事で各社が「メイラード反応」と説明していたものと同じです。未開封で色が濃くなっただけなら腐敗ではありません。

未開封の賞味期限は遠藤酒造場が「製造年月より1年」、古町糀製造所が「製造後7か月」。これも商品で違います。

「甘酒」には2種類あってアルコールの扱いが違う

保存の話から少しそれますが開封後の日持ちを調べていると必ず出てくるので整理しておきます。

甘酒には酒粕でつくるもの米麹でつくるものがあります。

酒粕タイプにはアルコールが残ります。森永製菓は「弊社の「甘酒」は、アルコールが1%未満含まれています。法律上は清涼飲料水です」と説明しています。白鶴・大関も同様に、1%未満は酒類ではなく清涼飲料水に区分されると説明していました。

米麹タイプはアルコールを含みません。森永製菓の「森永のやさしい米麹甘酒」はアルコール分0.00%、遠藤酒造場・古町糀製造所・ますやみそも酒粕を使わずアルコールゼロと案内しています。

森永製菓は子どもについては保護者の判断に委ね、妊娠中・授乳中や運転時については「ご心配であればお控えください」としています。1%未満でも「ゼロ」ではない というのが酒粕タイプの扱いです。

甘酒の2種類の違い。酒粕タイプはアルコール1%未満で法律上は清涼飲料水、米麹タイプはアルコール0%。どちらも開封後は冷蔵

パッケージの原材料欄に「酒粕」があるかどうかで見分けられます。

7倍の差をどう受け取るか

1〜2日と2週間。この差を見て、短いほうが品質が劣ると考える必要はありません。

日数の短い2社は、日数と一緒に判断の基準を書いています。ますやみそは酸味が出たら飲まないこと、遠藤酒造場は保存料を使っていないためカビが繁殖しやすいこと。日数は、これを過ぎたら危ないという線ではなく、この頃から変化が出るという目安として置かれているように読めます。

だとすると使い方は決まります。日数内でも酸味やカビがあれば飲まない。逆に、日数だけを見て判断するやり方は、どの会社の案内にも合っていません。

まとめ

甘酒の保存と賞味期限のまとめ。賞味期限は未開封の数字、開封後は冷蔵庫で4社一致、日数は1〜2日から2週間で会社ごとに違う、酸っぱければ日数内でも飲まない、未開封で色が濃くなっても腐敗ではない(味噌と同じ)、酒粕タイプはアルコール1%未満で米麹タイプは0%
  • 賞味期限は未開封の数字。 開けたら「賞味期限にかかわらず」目安の日数に切り替わる(マルコメ・ますやみそ)
  • 開封後は冷蔵庫 は4社一致。 日数は1〜2日(ますやみそ)・2〜3日(マルコメ)・1週間〜10日(遠藤酒造場)・2週間(古町糀製造所)で会社ごとに違う
  • 酸味やカビがあれば日数内でも飲まない(ますやみそ・遠藤酒造場)
  • 未開封で色が濃くなるのは腐敗ではない(マルコメ・ますやみそ)
  • 酒粕タイプはアルコール1%未満 米麹タイプは0%。 原材料欄で見分ける

ネットの「開封後◯日」はどの会社の話かで7倍(2日と14日)違います。手元の商品の表示を見る。それが結論です。

麹そのものの保存は米麹の賞味期限にまとめています。

甘酒は比較的賞味期限が短いものが多いのでいずれにせよなるべく早く飲み切ることが大事です。健康のために日常的に飲んでいる方ならそこまで賞味期限を気にすることは無いかもしれませんが、ちょっとした用事などで飲みきれなかった場合などの参考になればと思います。


体調に不安がある方、持病のある方、妊娠中・授乳中の方、お子さんについては、このサイトのような一般的な情報だけで判断せず、かかりつけの医師や管理栄養士にご相談ください。この記事は各社の公開資料の整理であって、個別の指導ではありません。

出典

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この記事を書いた人

なびのアバター なび 管理栄養士

管理栄養士。栄養相談や特定保健指導の現場で、生活の事情を聞かれないまま数字だけで判断される場面を何度も見てきました。「がんばらずに、ちゃんと食べる」を基準に、コンビニでも選べる目安と、続けられる形を書いています。断定的な効果はうたわず、数字は必ず出典を添えます。記事の根拠や編集方針は運営者情報のページにまとめています。

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